十訓抄 口語訳

十訓抄の口語訳などについて

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十訓抄


古典文学というものは現代人の我々からすれば読むのも 大変で困難でありますが、読む事によって様々なものが 得られる有意義な存在であるものなのかもしれません。

鎌倉時代の中頃(1252年・建長四年)の説話を集めたもので有名な 「十訓抄」(読み方はジッキンショウ、ジッキンセウ、 ジックンショウ、ジックンセウ、などと色々に呼ばれる模様ですが ジッキンショウというのが一番ポピュラーであるようです) というものがありますが、注目する方が多いのであるのだとか。 この十訓抄、誰が編纂したかは正確には不明であるそうです(ただ、 湯浅宗業や菅原為長とする説は存在するそうです)。

十訓抄は鎌倉時代の編纂物でありますが中身の説話自体は 基本的に平安朝の説話で構成されているらしく、300近い 説話が収められているのだそうです。ただ、先行の説話集に フォーマットやネタという意味では習って拝借している ような形にはなっているとの事で、根底には儒教思想が 流れているような教訓的なものを説いている内容となっているようです。 そのような事から、教訓の説話としては初期のものでもあり のちの似通った教訓の説話にも影響を与えたと見る見方も 出来るようで、主に若い層に対してというターゲットにより 編纂されたという意味でも後々につながっていく存在になったのでは ないかというようにも考えられるようです。

十訓抄の訳


十訓抄の内容については現代語訳、口語訳が難しい部分がある模様ですが それがまた触れる者にとっては逆に楽しみである部分もあるのかもしれません。 十訓抄の十訓の基本的な内容としては、人に恵を施せ、傲慢を離れろ、 人倫を侮るな、人の上を誡め、朋友を選べ、忠直を存じろ、思慮を専らに、 諸事を堪忍、懇望を停め、才芸を庶幾すべき、といったような内容が 教訓として描かれているようで、具体的な現代の口語訳による文章は 色々と研究されている模様です。十訓抄の口語訳は表現も豊かになるという 事で暗唱用教材などにも用いられていたりするのだそうで、このような ものに我々現代人が親しむというのは良いものが得られるのだと思われるようです。

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