ドルアーガの塔 ファミコン ナムコ

ドルアーガの塔ファミコン版(ナムコ)

ナムコのドルアーガの塔
ファミコン版などその他
関連情報いろいろ

  

ドルアーガの塔とは


ドルアーガの塔(The Tower of Druaga)は、 ゲームメーカー大手のナムコ(現在はバンダイナムコゲームス) が80年代初頭の黄金時代に発売した ヒットゲームの1つで、ゼビウスなどの ゲームデザインでおなじみだった遠藤雅伸氏 によってゲームデザインがなされたゲームであり、 1984年にアーケードゲームとして最初に発売されました。 ゲーム内容は、主人公のギルを4方向レバー (上下左右の4方向移動)と1ボタン (剣による攻撃態勢と縦による防御体制の切り替え) によって操作し、60階建てのドルアーガの塔の 最上階にドルアーガ(ボス)によって捕らえられて いるカイ(巫女)を助け出すという内容で、 1つの階が1フロアの1ステージになっており 基本的にその階のどこかにある鍵を取って 上の階への階段の入り口に到達すれば1面クリアで 次の階に進むという展開ですが、このゲームの 特徴として各階に1つ存在する宝物を出現させて それを獲得しつつ上の階に進んでいかないと クリアするのが非常に困難であるという点が このゲームの大きな特徴となっているようです。 基本的にアクションゲームではありますが、 アドベンチャーゲーム的な側面と、 アイテムによってパワーアップしていく RPGゲーム的な側面があり、 アーケードゲームとしては珍しい アクションRPG的なゲームで異彩を放っていました。 しかし、ドルアーガの塔はそのようなゲームである故に 一部のマニアにはウケたものの、普通にプレイしたら クリアどころかある程度進むのも困難であった事が想像され、 いわゆるクソゲーの烙印を押される可能性もあった 色んな意味で画期的なゲームであったという事は 言えるのかもしれません。 アーケードゲームの場合は回転率も重要でありましょうし、 途中でやめてまた続きをやるというRPGゲームのような ロングスタンスのゲームはあまり向いていない (現在のようにカードを使うゲームなどは当時 もちろん皆無に等しく、一部のこの手のゲームは パスワードを使用するのが基本だったようです) タイプである為に印象に残るゲームであるのは 間違いないのではないかと思われます。

ドルアーガの塔ファミコン版などへの広がり


ドルアーガの塔はアーケードゲームから ファミコンのゲームとして移植されて、 このゲーム独特の性質(後述)もあって ある意味ではファミコン版のように 家庭用コンシューマーゲームとして 移植されたバージョンの方が 根強いヒット作としての地位を確立 する事に貢献したとも言われています。 その後、イシターの復活(リターンオブイシター) というタイトルの続編として、ギルがカイを 救い出したドルアーガの塔の60階から 逆に地上に降りてくるまでをゲーム化した 続編も登場し、その後もドルアーガの塔を 起点としたシリーズ化 (シリーズ名は「バビロニアンキャッスルサーガ」) がなされました。 又、ファミコンオリジナルとして「カイの冒険」 という、時系列で言えばドルアーガの塔 の前の段階でのカイを主人公とした オリジナルゲームも発売されたり、 このシリーズの人気は80年代のうちに かなり固まった状態であったと言ってもよい かもしれません。

ドルアーガの塔だけでなく良質なナムコミュージック


ドルアーガの塔に限らず、ナムコの80年代初頭の 黄金時代のゲームに共通して言える事といえば、 音楽やSEなど含めサウンドもバツグンに よかったという点もあるようです。 ドルアーガの塔の場合は、歌詞をつけて 歌いたくなるような頭に残りやすい インパクトのあるメインBGMをはじめ イシターのテーマなど人気のある楽曲も多く、 又それらがこのシリーズゲームの続編など でも使われ続ける事によって知名度的にも 新たにききなおして再度感心される事も ドルアーガの塔の音楽のメジャー化人気化にも 貢献したのかもしれません。もちろん、元の 音楽の出来が良いからそれは可能であって、 未だに人気が衰えないという事もその証明の 一端であるのかもしれません。ナムコは 0年代初頭時期のナムコゲームの ゲームミュージックを集めて、当時としては 初に近いそのようなゲーム音楽を集めたレコードが 発売されたのも当時としては大変に話題になり、 その出来は今聞いても色あせるものではなく、現在でも 復刻されたりもしているのを見ても人気が伺えるようです。

ドルアーガの塔のゲーム的特徴その他


ドルアーガの塔は、ファミコンに移植された事によって 家庭でじっくり取り組めるというタイプ的に適合した という点や、宝物の出し方が想像の付く範囲を 超えている面もある(決まった方向に決まった回数 レバーを入れるであるとか、普通ならゲーム中に 押すことは無いボタンを押すなど)ので、 アーケードゲームで何百円も投入してそれを必死に探すというのは あまりにも困難でわからない上に経済的問題 もあるという事から、ファミコン版ゲームは アーケード版ゲームよりも結果的にヒットする事に なったようです。何より「攻略本」というのが セットでないと難しいゲームであり、攻略本が 出るはしりにもなったゲームでもあり、 このゲームによって攻略本というものが いい意味でも悪い意味でも定着する事になった側面もあるようです。 悪い面では、ゲーム自体を最初から計算して 攻略本無しには困難な仕様として完成させ、 攻略本もセットで買わざるを得ない 抱き合わせ的な商法に走るメーカーも ちょくちょく見られるようになってしまった という点はありますが、ある意味では ゲームメーカー的には救世主的な存在 と違う見方もあるようです。 このシリーズの人気は高く、ゲームボーイや PCエンジンなどでも出ただけでなく、 プレイステーションではほぼ忠実な移植で 楽しめるようになりました。 またアニメになったり、他へのメディアミックス にも広がりがあり、とにかく話のタネが 尽きないほど話題のゲームであると言えるでしょう。 PCエンジン版のドルアーガの塔は、ドルアーガの塔 の特徴であり弱点(?)である宝物について、 面のスタート時点で言葉によるヒントを出してもらえる 事に加え、ステータスを好きなように組み合わせて 各階に臨めるというシステムになっており 攻略本が無くても十分クリア可能で、 若干立体的な見やすいグラフィックやキャラの大きさ で評価が高く、遠藤氏が作りたかったドルアーガの塔は PCエンジン版のようなものであったと言われているそうです。 とにかく色々な意味で話題のゲーム・ドルアーガの塔の シリーズに思い出したら触れてみるのは楽しい事でしょう。

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