道路橋示方書

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道路橋示方書


道路橋示方書(どうろきょうしほうしょ、略して 道示と呼ぶ場合もあり)というものは、主に橋などに ついての日本においての規定や基準などを定めた 土木関係には必須的な存在といえるようなもので あるとの事です。道路橋示方書は「道路橋示方書・同解説」 という形で5つに分類されたものが刊行されており (詳しくは後述)、指針となっているようであります。 道路橋示方書の一番基礎部分ともいえる「共通編」の総則で 道路橋示方書による適用がどこまでなされるのかという その範囲が定められ、上限として支間200m以下の橋についての 設計施工までについてを扱っているものであるそうです。 よってそれを超えるほどの大規模な橋に関する事となると 道路橋示方書の範囲を超えてしまいますが、ある程度の 予測的指針を考える上では道路橋示方書を元に規模を 大きくして考えた場合でもある程度は当てはまる事に なるのだそうで、そのような場合でも道路橋示方書は 十分有用となるのではないかと考えるのであるそうです。 また、林道や農道なども元々の道路法の規定外である為に 道路橋示方書の規定とは厳密にはズレでしまう存在ではあるものの、 実際の実用という事を考えた場合は道路橋示方書が そのまま実用的に機能するものである為に 道路橋示方書が事実上はそのような場合でも使用されている模様です。 ただし、歩道橋についてのみは道路橋示方書の 完全な範囲外となり別の基準(立体横断施設技術基準)が定められている為、 そのような場合のみ道路橋示方書ではなくそちらの適用となるそうです。 日本においてのこの手の土木においての基準などは 大元となる存在は道路法という事になり、 実際は道路構造令という道路法の関係法令で示されている 部分が直接関わってくる事になっている模様です。 特に、道路法第30条第2項の「橋その他政令で定める主要な工作物については、 前項の規定による外、その構造強度について必要な技術的基準を 政令で定めることができる。」、道路構造令第35条第4項の 「橋、高架の道路その他これらに類する構造の道路の構造の基準 に関し必要な事項は、国土交通省令で定める。」といった所が といったところがツボとなり、道路橋示方書というものの存在に 関わってきているものとなっているようです。

道路橋示方書の構成内容


道路橋示方書は日本では日本道路協会によって 解説付きの道路橋示方書として出されており、 5つの分類によってまとめられているようです。 また、日本以外の設計とも絡む意味で英語版の 道路橋示方書も同じく出されている模様です。 道路橋示方書の5つの内容は、まず 道路橋示方書・共通編として材料などの各種 規定がまとめられており、道路橋示方書・鋼橋編 ではその題の通り鋼による橋の規定についてがまとめられ、 道路橋示方書・コンクリート橋編では同じく コンクリート構成での橋についての規定について、 道路橋示方書・下部構造編では土台基礎部分の 橋脚橋台などについての規定について、 道路橋示方書・耐震設計編では地震に対する耐震性の 規定について、と5つの分類によってそれぞれ規定が 記されまとめられている。なお、鋼橋編、コンクリート橋編、 下部構造編においては共通編も併記されている模様です。

道路橋示方書の経緯など


道路橋示方書がどのように成立していったか という経緯をたどってみますと、まず日本 においては「道路築造保存方法」というものが 明治19年(1886年)に制定されたのがこの土木 関係における最初の規定であった模様です。 この時は荷重のみの規定で土木の設計については なにも言われていないものであったそうで、 その後に関東大震災があった事などがきっかけで 橋に関する土木の規定についても整備が加速する 事となったようで、第二次大戦に至るまでの間に 橋に関する土木の設計や構造や分類などの 制定が進み、道路橋示方書の原型的なものは 出来上がりつつあったとの事です。 戦後になって新生日本において管轄省も新しくなり 道路法も新しいものが制定され、橋や土木に関する 規定の整備もさらに進み、道路橋示方書の骨格が だんだん形成されて1972年についに道路橋示方書というものに 統合整備されるに至ったという事です。 (ただし、コンクリート橋編は1978年、 下部構造編と耐震設計編は1980年の時点で制定) ここにおいて、橋の土木としての基本的規定となる 道路橋示方書が現在のものとして成り立ったと言えるようです。

土木というもの


そもそも土木というものは、土木という字の如く 土と木という事から連想される事そのものでは あるものの、土木という言い方の起源がどこから おこったものであるかという点については未だ 不明であるというのだそうです。ただ、説としては 中国の昔の書物に土木ととれるような言葉も出ている という事があり、ここが由来で土木という言葉が 現在のように定着したとされるという見方も 一応はあるそうですが、結局のところは完全に 判明しているわけではないとの事です。 土木と一口に言っても、土木は土木の中(土木工学の中) だけで完結するというものではなく、他の様々なジャンル も関連して初めて土木というものが成り立つと言える ものであるのかもしれません。土木ですから、当然 土に関する事や木に関する事は特に土木に直接関わって くる事になる為に造園や農業に関する事や林業に関する 事にも精通すべき存在でもあり、またそれ以外の 一見無関係のように思えるジャンル、例えば電気関係 の事についても土木をやる上では関わってくる事であったり、 その他気象についてなども土木と関わるもので、何にしても 土木には様々な工学も関わる事になる為にそれらの事 についても幅広く触れる事が土木にとって重要である と共に、それらにも出来るだけ精通してこそ質の良い 土木というものに携われる事になるのではないかと 思われるところである模様です。土木なら土木さえ やってればいいというのではなく、やはりアンテナを 色々な方向に伸ばしておく事が色々な意味で有用であるようです。

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